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ムンバイはアツい staff1号

本日は、初めてのスタッフブログ。
シャチョーに変わりまして、スタッフ1号がお届けします。
現在、インドはムンバイ(旧名:ボンベイ)に滞在しております。

FICCI FRAMESというカンファレンスにお呼ばれして、来ている訳ですが。
ホテルに2日間缶詰状態だったので、町並みを見たい!ということで、
昨日は初めてのムンバイ市街地観光に行ってきました、のレポートです。

(インドのタクシーがすんごいオシャレ!その他にもデザイン可愛いものたくさんでした!)
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インド式ディプロマシーにめげずに、精神を統一してインド商用ビザを取得するの巻

インドに行きます。仕事です。
出発5日前です。ちなみに3ビジネスデイ前です。

昨日まで海外出張で、パスポートを預けられないために
ビザ取得代行を、エージェントやスタッフに委託することができず、
短い期間と知りながら、帰国後の1番の優先事項としてビザを取得に行きました。

インドのビザは、大使館ではなくて、ビザ申請センターで民間の代行業者が発行業務を代行しています。申請センターは、池袋の近くの茗荷谷から歩いて5分くらいのところにあります。無意味に中心から遠いです。

出かける前からイヤな予感はしていました。
本当にホームページに書いてあるように、
「申請書」と「パスポート」だけで即日発行可能なのか?

そんなにカンタンなことなのかな〜?
んな訳ないよな〜。
インドだしな〜。
ハンコとかいらないのかな〜。
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プラハのマーケット2日目【ロシアの著作権事情】

マーケット2日目の今日は、
朝いちから2つのパネルディスカッションに参加しました。

ひとつはドイツの国際共同製作事情について。
やはりここでも登壇したプロデューサーたちは
すでに、インドや中国と共同製作を経験した人たちが集められ
ケーススタディとして、チャイナビジネスとの渡り合い方などが
積極的に議論されていました。
あるプロデューサーは、
「中国では契約書がすべて、基本的に柔軟性はなく
「契約書にそう書いてある」と言われたらそこまで」、と言い、
あるプロデューサーは、「中国では契約は全く守られない、
契約書にそう書いてあるじゃないかといっても、紙は紙、現場は現場、と言われてしまう」と、
それぞれの経験値が見事に正反対。
西洋の列強たち、かなり振り回されているご様子です。

ちょっと怒り気味?に聞こえるような白熱した議論を聞きながら
唯一東洋人の私は、くすっと笑ってしまいました。
つまり「自分に都合のよい解釈を押し進める」ってことだよね、と。
彼らに悪気はまったくなく、それは長〜〜い年月に培ってきた文化なのだから、
諸外国勢が面食らうのは当然のことのように私は思います。

そして出た結論は、
「こちらが柔軟になって、そういうもんだ、と大きく構えないと
カッとなったらそこでおしまい」ということでした。

契約に対する認識や著作権に対する認識がもうお国柄として違うのですから
うまいこと落としどころを探っていくしかない。

でもこれって、国とか関係なくて、人間関係の上では
いつでも大事なことなんじゃないですか?
いろいろ難しいディスカッションをしたところで、
つまるところ、ものごとは全てシンプルな結論に落ち着くもの。

世界中どこの国も国境を越えて仕事をする以上、
必要な心構えは同じだと感じます。

文化の違いを楽しみながら、言うべきことは言って、
お互いが判り合う努力をする。

日本人は、この「言うべきことを言う」の部分がとにかく不得手。
国際舞台では、上手にきっぱりと意見が言えることが大切だと思います。
日本だったら、「それを言っちゃあオシマイよ」と言われるくらいのレベルまで
ギアを入れちゃってちょうど良いくらい、というのが肌感です。
とにかく最初にたくさん喋っておかないと、
思わぬ誤解が生じてあとで大変なことになります。
「言わなくても判る」といった日本のコミュニケーション文化は、
そろそろ国際標準に合わせて改善が必要ですね。

ま、日本人ばかりがコンプレックスを持つ必要もなくて、
個人的な意見ですが、一方で中国の方は「お互いに」という部分が苦手で、
どちらかというと「一方的」になりがちなようにお見受けします。
しかし、いまの中国にはマネーがあるので、一方的だろうがなんだろうが、
通用してしまう勢いがあるのです。

さて、ふたつめのパネルは、
ロシアの著作権保護についてのディスカッションだったのですが、
いや〜、お恥ずかしながらロシア語のプレゼンテーションというのを初めて聞いたのと
それから、超・超・ロシア語アクセントの英語の通訳さんの訳、
正直、ほとんど何を言っているか聞き取れませんでした。
なんとかヤーシュカとか、かんとかヤーシュクとか。。。
ほぼ初体験のイントネーションの英語ヒアリングはかなり難易度高し。

頑張って聞き取れたのは、
ロシアも違法ダウンロードが凄まじくはびこっていること、
現在ネットにおける海賊版は、約40%を占めていること、
その原因のひとつに、警察がだらしないこと、
国家はとにかくなにもしれくれないこと、
だから自分の身は、著作権者が自分で守るしかないこと、などなど。
権利を守る方法のひとつに、政府に「クレーム状」を提出して取り締まってもらう方法があるが、
なにしろペーパーワークが多い上に、対応が遅くてあまり功を奏してない状況だそうです。

それでも、何もしてもしなくても、海賊版は市場に出回っているわけで、
だったら、ちゃんと現地のパートナーをつけて、ビジネスした方がいいに決まってる、
というのがロシアの配給会社さんの世界の権利者さん、特に日本のアニメ界への提案でした。
とにもかくにも、「TAKE ACTION」を連呼。
なにもしなくてもアナタの映画は湯水のように消費されていますよ、と。

個人的には、海賊版がはびこる原因として「警察が無能」という理由が第2位だったことに
ちょっと笑ってしまいました。

ところで、ロシアでは、コンテンツの課金モデルは成立しないとか。
今後VODなどの配信ビジネスは、TV放送権と同じモデルになるという見解。
視聴者は無料で見て、権利者とのプロバイダーの間で権利の売買が行われるということです。
いわゆる広告モデルですね。

日本はDocomoのi-modeのおかげか、ネットで視聴するコンテンツに課金するという仕組みが
案外うまくいってる国です。払う方が抵抗がないような工夫もされていて、
知らないうちに課金システムに慣らされているように思います。

モバイルのネット通信速度が早くてエンタメに耐えられる
技術力も強みのひとつの日本では、今後はある程度の加速度をもって
VOD配信市場がDVD市場と入れ替わる見込みですが、
外国諸国では、VOD配信市場は、TV放送市場との入れ替わり、というところも多いようですね。

確かに一昔前、VODという概念が出てきたばかりのころは、契約書の権利の範囲の欄で、
VODをTV権に入れるか、ビデオグラム権に入れるか?といった議論が持ち上がったことがありましがた、いまはその国の事情に合わせて、自然に落ち着くところへ落ち着いてきた感じです。

ちなみに、中国ではコンテンツに対する課金体制を国民に浸透させるべく、
政府がいろいろと暗躍してる模様です。
民間市場が盛り上がってくると、政府が規制をかけて網掛け作戦に出る。
と、これもまぁ、チャイナでは定番の流れですね。

それにしても、家政婦の三田さんだってなんだって、
日本で人気のドラマは、もう次の日には
世界中でネットで見られるんですよね。
だから実は意外なところにファンがいたりします。

少し前から私はゲームセンターCXという日本のゲームショーを
北米へライセンスしているのですが、
公式のFACEBOOKページには、ライセンスした覚えのない国のファンが
続々と集まってきています。みーんな、YouTubeで視聴済みです。
むしろ、USには正規にライセンスしているので、
海賊版で見ている人は少なく、字幕版を楽しんでくれているようです。

どうせ海賊版でやられるのだから、素材をその国へは送らない方がいい。
といった意見がパネルのQ&Aコーナーでも出ていました。
一方で、どうせ海賊版でやられるなら、しっかりとライセンスし高画質で見てもらい、
きちんとマネタイズする、という考え方もあります。

私は後者が正解だと思います。

倉庫代のコストをひたすらかけつづけるよりも、
市場に並べて少しでも収入になった方がいいし、またクリエイターの中に、
中国人には見せないで欲しい、とか、ロシアでは放送してもらいたくない、とか
そんなことを言う人はいないと思います。

世界中の観客にいい環境で見てもらい、そこできっちりビジネスをする。
ごくごく当たり前のことが、なかなかうまく進まないんですね。
そんなお悩みをイッパツ解決する何かいい仕組みはないものか?と考えあぐねています。

視聴者の意欲を刺激し、財布のヒモをユルくするにたる自信作の場合、
どちらの戦略をとるのが得策か、一目瞭然なはずなんですけどね。
まだまだ権利者意識の中には、恐怖心や嫌悪感の方が強いようです。

おしまい。


映画泥棒に出演しているこの女優さんは、ティアラさんというお名前。なんか意外。

プラハのマーケット1日目

プラハのコンテンツマーケットが始まりました。
映画のマーケットは、東京の国際展示場のような
イベントホールにブースがたくさん設営されるケースと
ホテルの部屋をセールスエージェントが仮説オフィスとして使うケースとだいたい2種類ですが、
今回はMoenpickホテルの部屋をブースとして使うパターン。

直前まで行われていたベルリン映画祭併設の映画見本市に比べても
もっともっと小さい規模のマーケットで、各国数社と
かなりミニマムに絞られています、

どういう基準なのか判らないのですが
今回、私はなぜかご招待を受けたので
ま、なんでも経験!というつもりで参加してみました。
日本からはもちろん私ひとりなのですが、オールアジアで言っても
フィリピンから1社来ているくらい、あとは西欧諸国が参加者のマジョリティです。
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ロンドン ヒースロー空港にて

 

成田から約12時間、ロンドンのヒースロー空港に到着しました。

 

24日から始まるHyper Japanというイベントで

三木聡監督の特集上映があり、三木監督とふせえりさんが来場するためのアテンドです。

 

が、その前にちょっとプラハへ行って、コンテンツのマーケットに参加し

いつものメジャーなマーケットではあまり合わないような

セラーやバイヤー、プロデューサーと打ち合わせをする予定です。

 

ラッキーなことに、最高気温が0度以下の寒波続きだったヨーロッパも

かなり暖かくなってきたようで、ダウンジャケットが邪魔になるくらいです。

 
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