shonan beach FMで、『ひまわり』とミュージカルを語る。

ピクデプ映画バイヤーのしおまきが、
映画のあれこれを語るラジオの時間。
Shonan Beach FM 78.9MHz WEEKEND by The Sea
「ピクチャーズデプトシネマセレクション」

毎週土曜日、朝11時から放送しています。
インターネットでも聴けるので、よろしければぜひ。

先週、リスナーの方から「最近ミュージカルが好き!」というおたよりをいただいたので、
私の大好きな「南太平洋」をご紹介しました。

番組内ではご紹介しきれなかったですが、
中学生の頃、積極的にブロードウェイ・ミュージカルの映画化を観ていた私の
新旧オススメのミュージカルです。
『雨に唄えば』いわずとしれたミュージカルキング、ジーン・ケリーの代表作ですね。
私は、中でも朝まで語り尽くしちゃって、あら、朝だわーって浮かれている
Good Mornin’のタップダンスのシーンが大好きです。
『略奪された七人の花嫁』
田舎の農家の七人兄弟にお嫁さんを獲得しようというコメディなんですが、

今みたら、ちょい時代錯誤な表現もありますが、
ウブで奥手な農夫たちにレディの扱い方を教えるシーンはかわいらしいです。

 

『王様と私』
粗野な王様、ユル・ブリンナーをデボラ・カーがお上品に仕立てていくお話です。
あらゆるところでカバーされているナンバー『SHALL WE DANCE?』があまりにも有名ですね!
そういえば、最近では渡辺謙さんがブロードウェイで『王様と私』の舞台に立ったことが
ニュースにもなりましたね。

『オペラ座の怪人』は、なんとこれまでに9回も映画化されています。
中でも、2004年のジョエル・シューマッカー監督版が好きです。
ファントム役をジェラール・バトラーが、クリスティーヌをエミー・ロッサムが演じました。

特にエミーのTHINK OF MEは、素敵でした!
透明感のある歌声は、思わず地下に潜むファントムの耳にも届いてしまいましたね。
しかしこの映画、最新作と思っていたら、もう14年も前なんですか?!

ミュージカル映画は50年代後半に多く作られ、
ブロードウェイの舞台のミュージカルの映画化が多いんですが、
最近のヒット作『ラ・ラ・ランド』は、
往年の古典的なミュージカルを踏襲しながらも
若いジャズ好きの監督のオリジナルストーリーなのが、面白かったです。

ミュージカルってどうも苦手。という方、

ミュージカルは、急に急に歌い出して、踊り出す。
わたし、いま、ハッピーなんです!という
ポジティブでシンプルな作品が多いですが、

中には、そんなにウカレポンチの話でもなく
テーマは重たいミュージカルもあります。

例えば、

ビヨークが主演して世界中で話題となった『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が代表例です。
ミュージカルなのに、お話に救いが全くありません。
この作品は、世界中から芸術作品が集まるカンヌ映画祭でも高く評価され、
2000年に最高賞のパルムドールを受賞しました。

・・・が、監督のラース・フォン・トリアは、その後2011年に
ナチスに共感できるという主旨の発言を同じくカンヌ映画祭の記者会見でしてしまい、
ペルソナ・ノン・グラータ(歓迎されない人物)として、映画祭から「永久追放」されてしまいました。
(*トリアー監督は、今年のカンヌで7年ぶりに謹慎?と解かれて新作で参加しています)

当時から賛否両論でしたが、
ウカレポンチ系のハリウッド王道ミュージカルが苦手な人は
思わず引き込まれてしまう、
歌姫ビヨークの熱演と熱唱に酔いしれてみてはいかがでしょうか?

カンヌ映画祭の世界最大級のスクリーンでこの作品のプレミアを観た時は、
お話の力強さもそうなんですが、ビヨークがあまりに演技が巧くて、びっくりしました。

番組の同録は以下でお聴きいただけます。

8/4 「ひまわり」を語る回
8/11 「ひまわり」と「南太平洋」を語る回

『ひまわり』の上映会は、8/15(水)14:30と19:00の2回です。
場所は 逗子文化プラザ2F なぎさホール

前売券のネットはこちら(昼の部夜の部
逗子文化プラザの受付でもご購入いただけます。