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18.4月.2019
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ピクチャーズデプト代表のしおまきです。
娘に性的虐待をしていた父親が3月に名古屋地裁から無罪判決を受けた例には
驚いた方も多かったのではないでしょうか?中学2年から19歳になるまで週に2回、暴力で押さえつけられて父親から(!)
性暴力を受けていたこの女の子は、その父親は「無罪だ」と法社会が認めたことで、
この後の長い人生をどう乗り切っていくというのでしょうか?この状況下で「抵抗しなかった、あんた、悪いよ」。と言われちゃったら
絶対に立ち直れないどころか、私だったら、そんな社会がいやになって、
誰かれ構わず攻撃したくなる、それくらい社会に対して憎悪が生まれると思います。映画「ショート・ターム」の主人公のグレイスも
同じ状況にあった女性です。児童保護施設でケアテイカーとして働くグレイスは
おひさまのようなボーイフレンドの、
絶大なる信頼とあたたかい愛情すら
素直に受け入れることができないまま、
それでも大人として自分と同じ環境下で
静かに苦しむ小さな女の子の声なき声に耳を傾けて、
なんとかして救おうとするのですが、
やはり社会や法のルールの前に、
涙で立ちつくしてしまいます。そんな時、自分を虐待した罪で
服役を終えたその父親が
10年ぶりに家に戻るという局面が訪れます。この一連の場面のクレットン監督の目線には
「他者への真のやさしさ」とはそういうことかと
心打たれるばかりです。傷ついた人が再生するときに必要なもの、
を教えてくれました。それが私がこの映画を買い付けた理由です。
「性的虐待の父親無罪で考える 筆者中学生時代の屈辱と悪夢」
(日刊ゲンダイ、ファクトチェックニッポン)の筆者、元NHK社会部記者、フリージャーナリストの立岩陽一郎さんをお招きして『ショート・ターム』の上映と、児童保護、日米の違いなどをトークするセッションは、4/19(金)の夜、渋谷です。
「ふーん、なんか関係なさそう」、って思っても、
ちょっとこの先、読んでみてください。
立岩さんの立場は「法改正が必要」です。
こんな凄惨な事件は、自分の人生や生活にはあまり関係ない、、、、
と思っている人がほとんどだと思いますが、インクルーシブな社会を考えるときに、
「いや、結構、そうでもないよ?」というのが私の立場です。性犯罪に限らず、幼い頃に持った、人には言えないトラウマを抱えて、
おとなになっても、社会や人間関係にうまく順応できない人は、
結構な割合でそこかしこに存在しています。
そして、ちょっとしたことでつまづいたりして、
実はうまく生きられていません。「人間が人間らしく、明るく暮らせる社会を!」なんて
極めて当たり前のことを、わざわざ国連が「#SDGs」とか言って
目標を掲げないと実現できない大人しかいない社会なんて、
まだまだ未熟だなと思います。
いや美しい目標を掲げたところで、大のオトナが
こんなとんちんかん判決を出すシステムになっているのが日本社会の現状ですから、
だから私たちはもう「自分で考えて」自分が最後の一人になっても、
それでもやさしい行動をするしかないのでは?と改めて思わされました。こどもって、こどもなんだから、
のびのびと、清々しく
毎日を過ごした方がいいに決まってる、と思いませんか?大人になったら、子供のころほど、のびのびとしたり、
毎日全力で楽しいっ!とか、
そういう素直な日常はどうしたって失いますよね。だけど、子供の頃に、そういう環境を経験してないまま大人になったら、
次の子供たちにそういう環境を作ってあげられない大人になると思うんです。子供たちをとりまく社会の環境を守ってあげるのは、
大人の責務だと思うんです。
他人の子とか自分の子とか関係なく。先日も三つ子の我が子を殺した母親のニュースが話題になってました。
家の中で孤立してるおかあさん一人では守れないものがあるとしたら、
他人が子供たちににできることは、なんでしょうか?立岩さんと、みなさんと一緒に
考える時間にしたいと思います。
答えは出しません。ぜひ、いらしくてください。
【東京・渋谷会場】
『ショート・ターム』ピクチャーズデプト・シネマセレクション4/19(金)@渋谷・朝日メディアラボ 18:30〜開映
https://t.livepocket.jp/e/st12_shibuya
実施にあたり、朝日新聞 2030 SDGsで変えるさまのご協力に感謝いたします。
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16.10月.2018
世界初!段ボール工場で
ダンボール映画の特別試写会と
夢の段ボールミュージアム<特別試写会 情報>
段ボール工場で、ダンボール映画を見る。(多分、世界初w)
段ボールアーティスト、島津冬樹の聖地、
それは段ボール工場!ふんわり温かい段ボールの香りに包まれた工場内で
映画の試写会を実施します。
当日は、夢の段ボールミュージアムも1DAY 開催!秋も深まる富山。迫り来る立山連峰の白い雪を眺めつつ、
うまい寿司とうまい日本酒に舌鼓を打つ。
今からちょっと、小さな旅の計画、いかがですか?羽田から飛行機で50分。
北陸新幹線では東京から2時間20分です。
日帰りもよゆーですが、黒部温泉あたりで1泊して、
のんびり翌日帰るのもオススメです。現地では、Carton島津冬樹、岡島龍介監督、汐巻裕子プロデューサーも現地へ赴き、
上映後のアフタートークをさせていただきます。寒ブリ、もう季節到来なんでしょうか???
サクラパックスさん、富山本社第2工場。
工場って、大人もついついテンションあがる空間です。<段ボール工場での試写会の概要>
日時: 2018年11月17日(土)
場所:富山市:サクラパックス株式会社・第2工場
サクラパックス会社公式ページより新潟工場の様子段ボールミュージアム 11:00 – 17:00
「旅する段ボール」プレミア試写会 14:00 – 16:00
※登壇
段ボールアーティスト島津冬樹/監督 岡島龍介/プロデューサー 汐巻裕子
日程:
11:00 段ボールミュージアムOPEN(17時まで)
14:00 プレミアイベント
舞台挨拶(島津冬樹/岡島龍介/汐巻裕子)
14:10 開 映
15:40 終 映
15:45 映画と段ボールにまつわる、あれこれトークショー(島津冬樹/岡島龍介/汐巻裕子)
16:15 終 演
17:00 段ボールミュージアム展示 終了<応募方法>
抽選でペア40組80名をご招待します:
申し込みは「旅するダンボール」のホームページまたはハガキにて抽選にご応募いただきます:WEB応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/1omf72_EOefCgJ3yUtXnvfJNoO7z4f-VitdRvvNvF3Ek/editハガキでのご応募
お名前/ご住所/電話番号を記載のうえ
〒938-0027 富山県黒部市中新398 株式会社ミッイ内
「旅するダンボール試写会受付」までお送りください
応募締切 11月9日(金)まで(消印有効)
当選発表 11月13日(火)までに当選された方にご連絡いたします:特別協賛:サクラパックス株式会社
「なれる最高の自分になろう!」と社員をバックアップする若社長が
とにかくアグレッシブでステキ
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10.8月.2018
毎週土曜日朝11時から、
湘南ビーチFM 78.9MHz WEEKEND by The Seaでの映画コーナー
「ピクチャーズデプトシネマセレクション」で、
ピクチャーズデプトの映画バイヤー、しおまきゆうこが
公開中や上映会などで観られるオススメ映画を
DJ江刺家愛さんセレクトの映画にちなんだMUSICとともに紹介しています。番組公式サイトの「Listen Now」ボタンで全国どこからでも
インターネットで視聴できます。週末のんびり過ごす朝、今週はなにをみようかな?
と思ったら、ぜひ参考にしてみてください。先週の「ひまわり」の回を聞き逃してしまった方、こちらからどうぞ。
ヘンリー・マンシーニの名曲「愛のテーマ」、思い出していただけます♪
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24.6月.2018
ピクチャーズデプト・シネマセレクション Vol. 16 JULY 2018
7月は「夏休み準備!旅に出たくなる映画特集 第2弾」
旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランスの登場です。夏休みも近いね!ということで、先着10名様をご招待。
チケット販売サイトから「無料」チケットをお選びください。
残りわずかです。ぜひお急ぎくださいね。この夏は、パリにするか、イスタンブールにするか?
どっちも行けそうにない私は、映画の世界を旅することにします。昨日上映した猫のドキュメンタリーは、
「好奇心」いっぱいの猫ちゃんたちが主人公でしたが、
今回のドキュメンタリーは、「好奇心」に駆られて世界の果てを旅して来た
フランスを代表する写真家が主人公です。
週末オススメ映画でラジオでご紹介した『ワンダー 君は太陽』もそうですが、
7月のピクデプのテーマはどうやら「好奇心」のようです♫
だってもうすぐ夏だもんね。湘南ビーチFM WEEKEND BY THE SEAの新コーナー
ピクチャーズデプト・シネマセレクションで
オススメ映画を紹介してます。毎週土曜日 朝11時から♪
Shonan Beach FM 78.9MHz
ネットで聴けます。
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28.12月.2012
【2012年年末のご挨拶】
ここ数年間は、園子温監督に明け暮れたピクチャーズデプトでした。
国内ではもうしっかりとした基盤を持っていらした園監督の、ここ数年の海外進出の観点からのみ申し上げますと、カンヌ監督週間へ『恋の罪』(製作・配給:日活)を出品、『ヒミズ』(製作・配給・海外セールス:GAGA)の主演のおふたりがベネチア映画祭で新人賞受賞、そして『希望の国』(製作・配給:ビターズエンド)がトロント映画祭でNETPAC最優秀アジア映画賞を受賞するなど、まさに快進撃の数年間でした。ピクチャーズデプトが海外をハンドリングするか否かに関わらず、監督・園子温をこころから尊敬、応援し、海外の映画人たちへ推薦してきたことで、弊社も大きく成長させていただきました。この場をお借りして鈍牛倶楽部・国實瑞恵社長をはじめ、スタッフのみなさま、そして園監督へ深い感謝の意を表したいと思います。
(さらに…)