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なぜ、募金なのか?なぜ、CIVIC FORCEなのか?

Thrusday, March 17, 2011

【なぜ、募金なのか?なぜ、CIVIC FORCEなのか?】

 

3/11の午後、以前から気になっていた『ブンミおじさんの森』が、

劇場公開1週目にもかかわらずさっそくネット配信が始まったので、

ぼんやりとあのスローライフすぎる映画の世界観に浸っておりました。

 

ブンミおじさんの行方不明になっていた息子が、ぷらりと、

サルの姿になっておうちに帰ってきて、家族の食卓で

 

「僕は森の精霊の仲間入りをしたのでこんな格好になった。

おとうさんの死が近いことを感じ取って、森に、精霊や動物たちが集まっている…」

 

というセリフを言った瞬間でした。

ぐらぐらぐらっと揺れたのは。

 

すぐにNHKに切り替えて、地震情報を得ようとしたのですが、

揺れから4分で発令されたという「津波警報」でにわかに大騒ぎになり、

現地のカメラに切り替わって、ぐいぐいと真っ黒な波が漁港に押し寄せ、

逃げまどう、車、人、ペット…の姿をオンタイムで見ながら、

いったい何が起こっているのかさっぱり理解できず、茫然自失になっていました。

ただただ、「あー、あー、あー、あー、たいへん、たいへん、わーーーーっ」と

悲鳴を上げているだけでした。私の家も海の目の前。

もし1メートルでも津波が来たら、大変なことになる!

付近も停電して信号は消え、おまわりさんが交通整理に出ますがうまくさばけず大渋滞。

町の災害放送でも避難命令が出て、一時は騒然としました。

 

阪神大震災のときに、現地にボランティアに赴いていた友人から、

テレビや新聞に出てこない被災地での「現実」は、

以前、よくよく聞かされていたこともあり、とっさに、

「あ〜、これは阪神以上の被害者が出ている。阪神のときは、大揺れと火事だったけど、

今回は、大揺れと火事と、それから津波…。犠牲者は数万人になるだろう…」

 

その後、なぜ私がtwitterで、次々と流れてくる情報を精査して、

被災者が必要だと思う情報を英訳して出していたかというと、

あれだけの広範囲ですから、海外からたまたま東北地方に旅行に来ていた

外国人もいるのではないか?と考えたからです。

もちろん、現地に住んでいる外国人の人たちに向けても発信しつづけました。

なぜなら、テレビの情報はとても遅いですし、混乱しているので、

有益な情報とそうでないいかに悲惨か?の情報が要り混ざっていて、

ほんとうに欲しい情報が流れていませんでした。では、ネットは?

こちらも入り乱れているので、自分で精査しなければなりませんが、

やはりネットでの情報の方がずっと早かったです。

でも、PCでのネットは被災者は見る環境が確保できないだろう…。

ドコモやau、ソフトバンクなど普通の携帯は、すぐに繋がらなくなりました。

その点、twitterはスゴかった。3Gはうまいこと繋がっていて、

情報がどんどん流れてきました。Twitterなら被災地でももしかしたら、

見れてるかもしれない。

そう願いながら、どんどん英語にして情報を転送していました。

 

普段から、一人海外出張が多い私ですが、北米トロント空港で911テロ事件に遭遇したり、

パリの空港で爆発騒ぎに遭遇したり、ヒヤっとするシーンは何回かあったのですが、

その度にやはり、外国にひとりでいること、そしてなにより、パリ空港では、

アナウンスがすべてフランス語で、なにがどうなってるのか判らないことに、

とてつもない不安を覚えたものでした。

そんな経験から、外国人へ向けての発信を続けていたのです。

 

災害から2,3日してくると、ジャパンタイムズやその他の外国語メディアなどで、

被災地の情報、安否確認、災害対策などが英語でまとめ
られ、

有益な情報が集約されてきましたので、

今は、すべて「情報のプロ」に託しています。

 

さて、被災2日目。

 

いかんせん津波で町が水浸しです。救助しようにも、

救急車も消防車も被災地へ入れません。

「これは救援は、長期戦になる」と思い、

ネットでのチャリティサイトを立ち上げて、

主に海外からの募金を集めようと思い立ったのです。

 

これだけの災害ですから、国内からは、きっと企業や団体だ動き、

大口の支援が始まるでしょう。私の役割として、海外の友人たちへ「応援」を呼びかけ、

今、救済をするために必要なお金と、なによりも、これだけ海外の人たちも

応援してくれているよ、という

「気持ち」を届けたくて始めたことです。

 

いま、緊急救済のタイミングで、映画ができることは、少ないです。

しかし、いままで、誰よりたくさんの映画を見て、

たくさんの感動をもらった映画関係者や、映画を愛する人たちは、

大きな「想像力」を蓄えています。

被害を受けた人のココロや生活実態のシミュレーションを、

多くの映画に教えてもらってきた人たちです。

 

そんな私たちが、被災者、被災地にココロを寄せて応援するエネルギーを、

ひとつのサイトにまとめたいな、と思って、

弊社のホームページでも状況をアップデートしています。

 

 

では、なぜ募金サイトとして、JustGivingを選んだか?

 

私が思うに、こういう大惨事が起きた時の支援は、

ふたつに分けて考える必要があります。

 

まず初動は、「救済」のための支援 短期決戦です。

そして、次に、「復興」のための支援 これは長期戦です。

 

自衛隊が被災地の「沖」に漂流していた28人を救助した、というニュースは

たったの3日前のことです。未だに、水浸しの町のまんなかにあった病院で、

何百人ものひとが「孤立」して、支援が届かず、飢死しそうだ、という情報も、

まだ昨日、流れていました。

 

ぜんぜん、まだまだ大変なことになっています。

 

復興も考え始めなければいけませんが、

まだまだ今は、救済です。

 

さて、私がJustGivingを選んだのは

この「救済」と「復興」の両方をカバーできると思ったからです。

 

まず災害が起こった後、CIVIC FORCEの初動は早かったです。

 

主に、被害の大きな気仙沼地区へ、ヘリを飛ばし、燃料、食糧、マットレス、

携帯電話などの、支援物資を届けています。サイトに支援の様子を

テキストと写真で随時アップしていますので、

みなさんのお金がどういう風に使われているのか?が「見える」と思ったからです。

特に海外では、この緊迫感はさすがに

100%、肌感として伝わっているわけではないと思うので、

「どうなっているのか?」が見えることは、とても大切だと思いました。

 

CIVIC FORCEは、災害支援のためのNPOで、

普段か