ひまわり〜愛のテーマ〜 と、8.15 逗子上映会のこと
<語り継ぎたい映画シリーズ>
毎年終戦記念日には、あちこちで戦争映画の上映会が催されておりますが、
ピクチャーズデプトでは、少し変わった戦争へのメッセージの映画を上映します。
来週8月15日(水)のピクチャーズデプトシネマセレクションは
ソフィア・ローレンとマルチェル・マストロヤンニの永遠のロマンス
『ひまわり』を上映します。
ラストシーンで画面いっぱい広がる無数のひまわり。
なにを象徴するかご存知ですか?
イタリア・ネオリアリズムの巨匠といわれる
ヴィットリア・デ・シーカ監督は、
戦争を「戦地の惨劇」としてではなくて、
「戦争という状況下の人間の切なさ」として描きました。
ローレンとマストロヤンニのコンビお得意のコメディタッチ。
メロメロのお熱いメロドラマで始まったかと思いきや
戦地へ消えた夫探しのミステリーへと引き込まれ、
最後には人間の生きる営みの哀しみが身に沁みる・・・
そしてラストには一面のひまわり畑。
戦地に向かった夫の帰りを待ちわび、
その姿を探し求めていた妻ソフィア・ローレンの
心を掻きむしる現実。
しかし、こんなエクストリームな状況下、
誰が夫マストロヤンニの運命を責められるでしょうか?
ソフィア・ローレンは
セックスシンボルとしての印象が強かったですが、
御年83歳、生き生きと輝く彼女から発せられるポジティブな言葉は
世界中の女性をいまだ魅きつけています。
というわけで、今年、デジタルリマスター版となって復活した名画を上映します。
8.15(水)
とにかく、スクリーンでの上映の機会は限られているため、
一人でも多くの人にみてもらいたいので、
昼の部(14:30)と夜の部(19:00)を、大ホールのなぎさホールで。
8/15という特別な日に観る映画は何がいいかな、と考えた時、
自分にも起こりうる身近な恋愛のストーリーとして共感できて、
それでいて、ずしりと心に残る映画と思って選びました。
だって、これ、自分だったらどうします?
戦争がなかったら、この二人はどうなってたんでしょうか?
戦争があってもなくても、こうなってたんでしょうか?
戦争って、アクションでも悲劇でもなくて、
身の回りにある、人間の営みの切なさだと思うのです。
そしてかのヘンリー・マンシーニの「愛のテーマ」には
涙を絞りとられた方も多いと思います。
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ひまわり 上映会@逗子文化プラザ なぎさホール
8/15(水)
昼の部(14:30〜)昼の部のお得な前売りはコチラで
夜の部(19:00〜)夜の部のお得な前売りはコチラで
前売 1,200円(上記ウェブサイトと、逗子文化プラザホール受付で前日まで発売しています)
当日1,500円