街の記憶、ハマのメリーさん
街の記憶、ハマのメリーさん
世界中の映画を湘南で。見逃した映画をもう一度スクリー
葉山の映画配給会社ピクチャーズデプトの映画バイヤーが
名作映画、話題の映画、ヒット作。毎月、逗子文化プラザで上映会をしています。
今夜上映する、2018年1月の上映作品1本目は「ヨコハマメリー」
ヨコハマメリー
ピクチャーズデプト・シネマセレクション vol. 8
JANUARY 2018
<ドキュメンタリー映画を楽しむ>
かつてひとりの娼婦がいた。
彼女の名前は、ハマのメリー。
予告編
https://youtu.be/
歌舞伎役者のように顔を白く塗り、貴族のようなドレスに
身を包んだ老婆が、ひっそりと横浜の街角に立っていた。
本名も年齢すらも明かさず、戦後50年間、娼婦として
生き方を貫いたひとりの女。かつて絶世の美人娼婦として
名を馳せた、その気品ある立ち振る舞いは、いつしか
横浜の街の風景の一部ともなっていた。
“ハマのメリーさん”人々は彼女をそう呼んだ。
街から消えた、伝説の女(ひと)
「天国と地獄」の中に登場する「外人バー」。
そのモデルとなった酒場が、戦後、進駐軍の
米兵や外国船の船乗りたちで賑わった大衆
酒場「根岸家」である。客は外人たち、
やくざや愚連隊、街の不良たち、米兵相手の
娼婦「パンパン」、果ては警察官といった面々。
皆、無国籍感漂う酒場「根岸家」に集まり、
夜な夜な饗宴を繰り広げていた。
その当時、メリーさんは「パンパン」として
根岸家に出入りし、ライバルたちと熱いバトルを
繰り広げていたという。
横浜がまだアメリカだったころ、そして横浜が
もっとも横浜らしかったころの話である。
神奈川県民、必見。
心を揺さぶる、ヨコハマの姿。
「天国と地獄ね……」。ある時、メリーさんがそう呟いた
横浜の小高い丘に広がる富裕層が住む山手と、その麓に
ひしめく浮浪者街、そんな対極の地を見たときのことであ
映画「天国と地獄」の舞台となった横浜には、数十年経っ
現在でもそんな世界が現存している。
私見ですが、
監督が描きたかったのは、伝説のメリーさんってどんな人?とか
メリーさんの波乱の人生というよりも、
一人の女性が象徴した戦後のヨコハマ・ヨコスカの空気だったのかも、
と思っています。地元民としては決して見逃せない、
懐かしい風景、空気、そこに暮らす人々の息づかいを味わえる映画です。
前売りチケットは上映1時間前までネットでご購入いただけます。
https://t.livepocket.jp/e/yokohamamary
当日券 1,200円
「ヨコハマメリー」公式サイト
http://hitohito.jp/