top > blog > SAKE-BOMB > 01.9月.2012

SAKE-BOMB day13 【外から見て分かること】

【Staff1号 from LA】9月1日の出来事

久しぶりに戻ってきたぞ、スタジオ撮影!
ダウンタウンにある、KESSPRO STUDIOSに、
久しぶりの早起き(5時起き)でやってきました。

 

本日は、Green Screen(通称:Blue Back)の撮影です。

全部緑じゃ分かんないか(笑

いわゆる、アレです、
最近のCG全盛時代によく見られる、あの撮影方法です。
何かメイキングとかで見たことありませんか?

後で合成するのにこのグリーンスクリーンというのが、
有効なのですね。

詳しくは、ご参考までにWikipediaをどうぞ。

ちなみに、少し前まではブルーバックという言い方で、
実際にブルー(青)を背景に撮影していたのに、
いつの間にやらグリーン(緑)が主流で。

なんでだろう?と前々から思ってはいたのですが、
どうやらWikipedia先生によると。
ーーー
背景にブルーが使われることが多いのは、フィルムプロセスで一番実現性の高い色であったのと、肌の色が補色の関係(特に黄色人種)にある事が大きい。グリーンバックも最近よく見かけるが、ライティングの光量がブルーほど要らない為に非常に大きな背景の場合にはグリーンの方が有利である。また、白人はマゼンタの成分を持つ肌色のため、補色であるグリーンが使われる場合もある。
ーーー
ということのようです。

ふむ、なるほど。
でも、wiki参照でエラそうに語れないので、
VFX担当のスタッフに後でこっそり聞いておきます(笑

スタジオの中ではいそいそと準備中。
主に車の走りのシーンを撮影します。

 

スタッフも動き回ります。

ジュンヤ監督とDPのサムはショットリストを確認中。

贅沢に時間を使って撮影出来ない、
我々のようなインディ映画の場合、
どのシーンのどのカットをどういう順番で効率的に撮影するかというのが、
とっても大事。

特にここアメリカでの撮影は、良くも悪くもザッツ資本主義。
予定(契約)以上のことは、オーバータイム(延長料金)がかかります。
また、役者さんの12時間縛り(撮影終了から12時間はあけないといけない)など、
撮影を予算内で順調に進めていくには、
予定通りになかなか進まない現場をいかに臨機応変にMAXのクオリティを出すか、
各部署が力を合わせる必要がありますね。

いやー、さすが映画が産業の国、アメリカはスゴい、
と思うところ、良いところもたくさん有るけど、
一方で、ニッポンのスタッフさん、役者さん達の仕事も
スゴいなーと改めて感じることも多いです。

この経験は、ぜひ活かしていきたいと思います。
これはどうなの?とかもっと詳しく聞きたい?とか
ワタクシの知識と経験はなるべくオープンソースでいきたいと思いますので、
ブログだけでは分からないことなど、ぜひ気になる方はお聞き頂ければと思います。

で、撮影の続き。

今日は後から合成するということもあって、
同じセッティングで違うシーンを撮影というのもしばしば。

役者さんはシーン毎に衣装やメイクを変えたりで、大忙し。
順取り(脚本の順番通りに撮影)ってのは、シアワセなんですねー…。

しかもセリフの録音のためにスタジオを締め切って、
空調を切るので、どんどん温度が上昇。
だんだんとニッポンの夏みたいな、蒸し暑いスタジオになってきて、
みんな、あーあぢぃ、ってな状態。

エンジンはかけられないので、
窓の開け閉めするのに電気系統だけ付けてたpicture carも
とうとうバッテリーがあがってしまいました。

 

慣れた手つきで、すぐに復活させてくれた、
バズ(助監督)、ありがとう。

さあ、いよいよ明日はサンフランシスコに移動だ!

【今日のスタッフ】
Gaffer/Grip部門のアシスタント、Yuichiさん。

本日は、1日車の走るシーンを撮影
車の走行をより自然に見せるために、
車が実際に走っているように絶妙なタイミングで揺らしてます。

まあ見ている限りそんな大したことをしているように見えないんですが、
ちょっと代わりにやったみると、これが結構な力仕事で。
勘違いしてて、ごめんなさい…

汗をかきながら、ひたすら揺らしてくれていたYuichiさんに、
今日の敢闘賞をあげたいと思います。