SAKE-BOMB day9 【Good bye Willow Studio】
【Staff1号 from LA】
いよいよ撮影の半分を終了予定の今日、
お世話になったWillow Studioの撮影最終日。
朝焼けがきれいなハイウェイを今日も向かいます。
これだけ毎日スタジオに行ってるとそれが当たり前になって、
それも今日で終わりだと思うとなんだか寂しいような。
思い残すことも無いように、
撮影開始前まで探検してたんですけど、
なんと地下にも階段が続いてるではないですか。
いつもまず3Fに向かうので、階段を上るんですが、
よく考えりゃ下に向かう階段もあったわけです。
思わず「オ〜、シット」と右モモ叩いちゃいましたよ。
人間意識しないと見えないものって多いもんですね。
さっそく降りてみると…
『SAW』シリーズでも撮影出来そうな空間。
聞いてみたら、やっぱり。
ホラーとかよく撮影されてるそうです。
牢屋なんかもあったり。
これは、ドラキュラですかね。
LAでアメリカンホラーを作りたい方は、ぜひどうぞ。
そろそろ撮影開始と思って、現場に向かう途中、
これまたいつも通ってたのに見落としてた、コレ。
撮影のお知らせシート?
ご迷惑おかけしますが、我々はキチンと許可を取って、
いつ、どのくらいの時間、こんなこと撮影します、
何かあったらここに連絡して、
みたいなお知らせを貼ってました。
なんか工事のお知らせみたいです。
1シーン目の撮影は終わって、
次のシーンのセッティングをする為に、
GafferさんとGripさんが準備に忙しく、
邪魔になりそうなので、一時退散。
そうそう。
これも日本と違うところなので、
またご紹介したいと思いますが、簡単に。
日本では撮影部、照明部、特機などと分かれていますが、
こちらはDP(Director of Photography)、Camera Assistant、
Gaffer(主に電気系統を扱う全般)、Grip(電気を使わない全般)となっています。
この話はまた落ち着いてご紹介します。
そんで、監督はどこかな?とメイク室を覗いてみると、
次のシーンのリハーサル中。
日本では、カットを割って、
リハーサル、テスト、本テス(本番テスト)、本番と細かく作っていって、
基本的に本番では、1発OKとなって、進むことが多いのですが。
こちらでは、基本、撮る予定のシーンをカットを割らずに全部撮ります。
なので、俳優さんもそのシーン全体のセリフを覚えて、
動きを確認して、芝居をするのです。
なので、正直1発OKとなることはほとんど無し。
芝居の作り方も違うでしょうね。
まあいろんなスタイルが合って良いのでしょうが、
1シーンを毎回作るのも、カットごとに割って毎回同じテンションを保つのも
どちらも大変だと思います。
役者という職業の奥深さを垣間みさせて頂いております。
映画って、ほんとにいろんな歯車が噛み合って、
いいものが出来るんだと思います。
カメラも、照明も、美術も、演出も全部上手くいった!と思ったら、
途中で予期せぬトラックのクラクションで中断とか、ありますもんね。
ぐぁあぁぁぁ…みたいな声にならない感じです。。
でも、逆に全部がはまるとスンゴい!!!!早く映像見たい!となったり。
撮影現場は、まさにアートな世界です。
と言いつつ、また撮影が終わっても、
ポストプロダクション(仕上げの作業)でまたがらりと顔を変えるのが、
映画だったりします。
監督の思考は途切れることがありません。。。
でも、一人じゃないんだ、仲間がいるじゃないか、
なんて背中で自分に言い聞かせているような気がします(笑
【今日のスタッフ】
今回、映画音楽を担当してくださる、YOSHIDA daichiさん。
ちなみに、HPはコチラ。
www.daichiyoshida.com
現場で初めてお会いしたのですが、
実は以前にお仕事をしていた事が判明。
もう1年くらい前になるでしょうか。
あるオンライン動画の制作の依頼を頂きまして、
まさにJunya監督とLAで撮影して制作したのですが、
その時に、音楽を担当してくださったのが、このYoshidaさんだったという訳です。
今回はどんなものが生まれるのか。
Yoshidaさんも現場の様子を見つつ、
イメージを膨らませておりました。
しかし、写真撮りますよ、って言ったらすぐにこの120点のスマイル。
えっと…お仕事なんでしたっけ?