top > blog > SAKE-BOMB > 10.8月.2012

SAKE-BOMB day3 【自己紹介は各々で】

【Staff 1号 from LA】

まだ撮影3日目ですが、まだ3日目?ってくらいの気分です。
毎日が濃いんでしょうね。
大人になってから、こんなに1日が長く感じるのも久しくないので、
ちょっと得しているような、でも身体は確実に疲れているような。

夜早く終わって、まあ睡眠は取って翌日の現場に向かえるので、
健康的ですけどね。

ということで、今日も現場のスタジオに6時半集合。
そして、撮影開始以来初めてのロケ!

朝イチのシーンで車の走りのシーンです。
抜けるような雲一つない青空の下、演出中。
監督のモニターチェックも日差しが強くて大変。

 

午前中からこんなに真っ青なのは珍しいみたいですけど、
基本雲一つない、インディゴブルーな空。

日本だと照明さんやカメラさんが、
日蝕見るようなフィルターを目にあてて、
職人的に雲が切れて太陽が出てくる時間までを正確に計って、
2分後に再開!みたいな雲待ちが無いのが、楽ですねー。

でもでも、空港が近いせいか、飛行機がバンバン飛んできます。
音声さん泣かせ。

とはいえ、撮影も順調〜♪なんて思ってたら、何やらセキュリティ的な人がやってきて、
ロケの申請はしてんのか?と見回りに。
この辺りはとにかく映画のロケが多いらしく、
頻繁にPublic Safetyというこういうチェックマンが見回っているようです。

もちろん事前申請しているので、問題ないんですが、
撮影人数や時間等細かく決めて申請しなくちゃいけないらしく、
しかも場所によってはその使用料が高かったりと、奥が深そうです。

撮影が頻繁にされるような場所は、
住民が協力する代わりに協力金を要求することも多々あるようで。
慣れた人たちは相場金額も知っているため、
ナメた金額だと許可してくれないとか。
いいとこに住んでるだけで、儲かりますね。

ちなみに、この撮影許可システム、面倒な分非常に合理的なため、
お金さえきちんと払って撮影を守っていれば、
道路を封鎖してのカーチェイスなんかも全然問題なく撮れるわけです。
日本じゃ東京の町中でやろうもんなら、そもそも撮影許可が取れるのかどうかも分かりませんね。

その後は、スタジオに戻って、前半戦の山場となる、
岳サンの英語セリフ独白シーンの撮影。
開放的なLAに到着してもどこか落ち着かなかった岳サン、
どうやらこのシーンにほんとに緊張していた模様。

しかーし。

リハーサルを通しでやってみると….

もう、ほぼ完璧。
しかも発音良くなってるし!と、また驚かされました。
そしてしっかり芝居も追加して、と。
どこまで奥の深い役者さんなんでしょうか。。。

編集でいかようにも組めるように長回しでいくつかのカットを撮ったのですが、
毎回ほぼ問題無し。
こちらもホッと一息です。
ご本人は毎カット手に汗がビショビショだったそうですが、
表情には一つも出てませんでした。

ワタクシもようやく一安心して、周りのスタッフと話せる余裕ができてきたので、
ふと見回してみると、そういやほとんど挨拶してない?

ん?
あれ?

初日から、さすがにラインプロデューサーと岳サンのお相手ユージンくらいは紹介されたけど、
他の人されてないね、確かに。

日本じゃ基本キャスト、スタッフは最初に紹介されますよね?

これは当たり前なのか?
それともそんなことしてる余裕がないのか?
と思って聞いてみると、どうやら当たり前が正解らしく、話したかったら自分から行くのがフツーだそうです。

それぞれ持ち場の仕事は与えられたことをしっかりやっているから、
それ以上のコミュニケーションは興味を持ったら自分で行け、ということだと。
またまた、カルチャーショック!

なので、目が合った人にはどんどん挨拶して、
仲良くなっていこうと、決意です。
しかし、アメリカ、個人主義というか合資主義というか、
仕事に問題なければ、自分のことは自分でなんですね。

【今日のスタッフ】
いつも監督の横で、話の前後関係やセリフの抜け等無いかチェックチェックしてくれる、
Script SupervisorのJessie West(写真左)

的確なアドバイスで、誰もが見過ごしそうな小物の置き位置もいつも気付いてくれます。
後、カメラが回るとモニターをこの写真のようにiPad動画モードで撮影してるんですよね。
便利な時代です。