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エジプトとかチリとか、マドンナとか

Monday 14, February 2011
in BERLIN

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今朝の業界紙のトピックから。
中国は去年313館の新しい映画館がオープン、
スクリーン数も1年間で1,533スクリーン増。
さらに今年も1,000スクリーンが新しくオープンの予定。
ざっくり計算して、300席の映画館が毎日1つ、オープンしてる計算になる。
とは言え、アメリカでは、9千人に1スクリーンのところ、
これでもまだ20万人に1スクリーンの計算。
まだまだ劇場数は足りなくて、
去年の映画製作本数は512本に対し、
劇場公開された作品は150本だけだったとか。
まだまだガンガン建てますよ〜、シネコンを!ってところ。
しかし、このイケイケな状況でも外国映画にとっては、さほど嬉しい話でもなく、
相変わらず例のSARFTの映画輸入規制、年間20本の壁が立ちはだかる。
去年はフランスが6本、中国市場すべり込みに成功しているが、
あとはほとんどがハリウッド製だ。


で、そのハリウッドのエラい人たちの近況としては、
日本のリメイク畑はもうすべて刈り取ったせいか、
ヨーロッパ作品とかヨーロッパ原作のリメイク争奪戦が激しいとか。
「これイイね!オッケー、ハリウッドで予算規模デカくしてさ、
 こことそこに、あれとか、これとか、いろいろ足してやれば、
 ハリウッドならブロックバスターになるポテンシャルあるぜっ」
というのが常套句らしい。
依然として、ホラーやスリラー、SFのリメイクが人気だそうです。
変わらず上から目線なのはいいんですが、
映画の世界のリーダーとしてもっとオリジナルなことを
考えなくてもいいのかしらん?
二番煎じでひと儲け!は、世界的な流行なのかな。
って考えると、やっぱりクリス•ノーランはすごいよな。

ところで、マドンナが自身の監督作のフーテージを見せに、
ベルリンに来ていたそうで、いまんとこ、
ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ロシア、南米、スカンジナビアに
売れてるそうです。
あれ?北米は?
マドンナはん曰く、私が行けば売れるなら、
セールスのためなら、世界中どこへでも行くわ。だそうです。
日本にもぜひ宣伝しに来てもらいましょう!
でもな〜、前作の大失敗があるからな〜。
「マドンナが監督です!」じゃ、誰も見に来ないだろうし。。。
内容としては、エドワード三世とアメリカのバツイチ女性の恋愛と、
現代の既婚女性とロシアのセキュリティ・ガードのラブストーリーが
平行して語られるとか。
なんか、すでにどうでもいい感じ。
「マドンナ」なんだから、
50になっても、60になってもカッコ良く歌っててくれれば、
こちとら、それでいいのにな。

それにしてもチリの岩盤崩落事故、
もう映画になって上映されてます。早いな〜。

それから、グッバイ•ムバラク=エジプト革命に伴い、
いままでタブーなトピックだった、セクシャルハラスメントの実態 in エジプト
を描いた作品がさかんに喧伝されています。
写真を見る限りでは、男性ばかりで超満員の電車に、ただひとり、
女の人が乗っていて、「げげ〜っ」って顔をしているので、
痴漢電車でしょうか?
それなら日本でも共感されるかもしれません。
私もこんな風景の東海道線に乗った事は数知れず。。。

そんな感じの5日目です。
ベルリンの朝、いいお天気です。