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泣きながら生きて

あの伝説のドキュメンタリーに日本が再び涙する。

2009年11月28日 新宿バルト9ほか全国公開作品

Synopsis

『泣きながら生きて』の劇場上映は、一人の大学生の熱い思いによって実現した。2006年11月3日、ある3人家族の10年を追ったドキュメンタリーが全国ネットでテレビ放送され、高視聴率を記録。放送直後から異例の件数の問い合わせや感想が押し寄せる大反響を呼んだ。その後、多くの視聴者から再放送やDVD化希望の声が絶えないが、放送から約3年が経とうとしている今も、それは叶うことはなかった。しかし、番組に感動した一人の大学生によって、状況が一変する。「この作品をこのまま風化させたくない、もっと多くの人に伝えたい」という彼の思いと働きかけが関係者の心を突き動かし、テレビ番組を全国の映画館で上映するという形で、特別な興行企画が実現。2009年11月28日に新宿バルト9で公開初日を迎えた後、全国35カ所の劇場で公開された。

時代を恨むよりも、運命を嘆くよりも、未来を信じようと思った。
「人生捨てたもんじゃない…」そんなありふれた言葉がなぜか深く突き刺さる、
どこにでもいそうな家族の、なかなか出逢えない10年の物語。

1996年、東京。丁尚彪(ていしょうひょう)は、7年前に妻と娘を上海に残して来日して以来、一度も中国に戻ることなく日本で働き続けてきた。早朝からいくつもの職をかけもちし、深夜に安アパートに戻り日本語の勉強をする毎日。稼いだお金はすべて
妻子に送金してきた。彼を支えているのは、「娘に一流の教育を受けさせたい」という強い思い。学びたくても学ぶことのできない厳しい時代に育った彼は、次の世代へと夢を託したのだ。

1997年。娘の丁琳(ていりん)はニューヨーク州立大学に合格。見事に父の期待に応えた。しかし、それは一家が東京、上海、ニューヨークと離れ離れになることを意味していた。娘の学費を稼ぐために働き続ける父、夫のいない家を守り続ける母、両親からのバトンを受けて異国で医学に励む娘……。

運命に翻弄されながらも懸命に生きる一家の姿は、国境を越えて、世代を越えて、時間を越えて、世紀の大不況に苦しむ我々現代人にとって大いなる励みになるだろう。「15年前日本へ来た時、人生は哀しいものだと思った。人間は弱いものだと思った。でも、人生は捨てたもんじゃない」そう語る丁尚彪の言葉には、人生において必要なものばかりが、詰まっている。

Credit

ナレーター:段田安則 企画・プロデュース:張麗玲 構成・編集:横山隆晴/張煥琦
撮影:張麗玲/張煥琦/遠藤一弘/横山隆晴 音響効果:田中政文/渡辺真衣
演出助手:張麗燁 制作進行:張力耘/張芝蘭 制作助手:澤裕之 EED:福谷裕二
MA:濱田豊 演出:張麗玲/張煥琦 プロデューサー:横山隆晴
特別協力:株式会社大富/大倉商事株式会社 技術協力:TSP
制作・著作:フジテレビ/東方吉祥
© 2006 フジテレビ/東方吉祥

上映企画立案・宣伝協力:中村俊喜(慶応義塾大学・経済学部/現(株)ADK)
配給:ピクチャーズデプト/ムーンビームス
配給producer:妹尾浩充
宣伝producer:汐巻裕子 (pictures dept.)

Poster

Scene Photos

Trailer