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色即ぜねれいしょん

みうらじゅんの自伝的小説を、盟友・田口トモロヲが監督!
青春は、モヤモヤするほど、ドキドキする。
  • ウディネ・ファーイースト映画祭 2010
  • ズリン映画祭 2010
  • ジェチョン国際音楽映画祭 2010
  • カオシュン映画祭 2010

みうらじゅんの自伝的青春小説を『アイデン&ティティ』の田口トモロヲが映画化。安田講堂が陥落し、学生運動が下火になった1974年の京都を舞台に、ロックな生き方に憧れる仏教高校の1年生・純と仲間たちの平凡で悶々とした日々とひと夏の成長を描く。

Synopsis

優しい両親、平凡な毎日、それが僕のコンプレックス。

安田講堂が陥落し、学生運動も下火になった1974年、京都。乾純は、仏教系男子校に通う高校一年生。ヤンキーたち体育会系が幅を利かせてる学校では肩身が狭く、家では優しすぎる両親にかわいがられ・・・・・・、ボブ・ディランに憧れてロックな生き方を目指しているけど、何かに反抗する勇気もない。おまけに、小学校の頃から片想いしてる足立恭子には告白すらできない。平凡で悶々とした日々を暮らしていた。
「行かへん?旅」
ある日、純は同じく文科系男子の伊部と池山から隠岐島への旅に誘われる。彼らによると、隠岐島のユースホステルにはフリーセックス主義者が集まるらしく、そこに行けば“モッテモテ”になるという。数日後、重いギターケースと旅行バッグを手にした純は、待ち合わせ場所である京都駅でタバコに火をつける。気分はすっかりロックミュージシャン。合流した伊部と池山に「ギターなんてずるい!」とからかわれながら、夜行列車とフェリーを乗り継いで、浮かれ気分で隠岐島へと向かう。
「これがフリーセックスの巣窟・・・・・・?」
想像よりはるかにショボいユースホステルの外観に3人はがっかりする。しかし「世界一自由な場所を作りたい」とデカすぎる夢を熱く語るヘルパーのヒゲゴジラや、母親以外の女性で初めて仲良くなった女子大生のオリーブたちとの自由で気ままな時間が3人を魅了していく。そして知らず知らずのうちに、夏の旅は3人の絆をも深めていく。あっと言う間に島を去る日がやってくる。フリーセックス主義者は結局ひとりも見つけられなかったが、いくつもの出会いと別れを経験した3人はちょっぴり大人になれた気がしていた。
夏休みが明けて二学期。学校も家も何ひとつ変わっていなかったが、純の中には何かが芽生え始めていた。自由を感じた島での時間、オリーブとの再会、ヒッピー風(?)家庭教師からの妙なアドバイス、そして授業で始めて意味を知った“色即是空”という言葉に後押しされ、純は文化祭のコンサートに出演することを決意する・・・・・・。

Director's Profile : 田口トモロヲ

1957年11月30日東京都生まれ。独自の路線で観るものを魅了し続ける、日本映画界に欠かせないオンリーワンの存在。大学中退後、20代を漫画家、ライター、イラストレーター等の仕事をしながら、マイナー、アングラ、インディペンデントシーンで過ごす。演劇活動としては、“発見の会”を皮切りに、劇団“健康”の旗揚げに参加。同時期に、パンクバンド“ばちかぶり”を結成し、音楽活動も開始する。82年に知人の紹介で『俗物図鑑』(内藤誠監督)で映画デビュー。その後、塚本晋也の『鉄男』(89)に主演、脚光を浴びる。俳優以外にも、みうらじゅんと94年末に結成したユニット“ブロンソンズ”で単行本「ブロンソンならこう言うね」(ごま書房)を刊行。シングルCD「大脱走'95/マンダム男の世界」アルバム「スーパーマグナム」を発売、00年から「プロジェクトX〜挑戦者たち」(NHK)でナレーションを担当するなど多才ぶりを発揮。03年に『アイデン&ティティ』で監督デビューを果たし成功を収め、今作『色即ぜねれいしょん』が待望の監督2作目となる。09年は映画『少年メリケンサック』(宮藤官九郎監督)、宮本亜門演出の舞台「三文オペラ」に出演。

Credit

35mm/日本/114分/カラー/2009年
監督:田口トモロヲ 脚本:向井康介
渡辺大知、峯田和伸、岸田繁
© 2009 色即ぜねれいしょんズ

Official Site

http://shikisoku.jp/

Poster

Scene Photos

Trailer

Director