top > topics > 2012.08.31

青山真治監督最新作『共喰い』始動!

第146回芥川賞を受賞した田中慎弥の小説「共喰い」を青山真治監督が映画化し、2013年夏に全国公開されることが発表されました。

昭和63年を舞台にした原作は、父とその愛人と暮らす高校2年生の遠馬を主人公に、人間の性と暴力をむき出しにした物語。

弊社では、海外配給を担当させていただきます。

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原作者:田中慎弥

自分の作品が映画化されるのは初めてです。決して万人受けするストーリーではないと思いますが、そのように限定された世界が映画によってどのように広がってゆくのか、原作者として、読者として、観客として、楽しみにしています。小説の「共喰い」こそが一番だと私は思っています。映画に携わる人たちは、「共喰い」は映画のための物語じゃないか、と考えていることでしょう。勝負です。

監督:青山真治

脚本家の荒井さんにどうだろう、とメールを戴き、一読の感想はズバリ、これを他人に撮られたくない、でした。文章から立ち上る土地の匂い、人間関係、何もかも勝手知ったる世界のような。原作が田中氏にしか書けない小説だったように、本作も自分にしか作れない映画になってほしい。こんなことを願うのは久しぶりです。

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