SAKE-BOMB day1 【When in Hollywood, do as the Hollywood people do. 】
【Staff 1号 from LA】
まだ陽も昇らない、5時半に起床。
いつも早起きなので、朝は大丈夫なんですが、
ジャパンからの電話で2時頃に目が覚めて、ちょっと眠い朝。
車で走ってるうちに明るくなってきて、
Hollywoodサインを横目に見ながらハイウェイを走ります。
スタジオに着いたら、もうみな慌ただしく準備中のところ、
屋上に出てみたらキレイな朝日が。
早いというか、AD(Assistant Director)の急かし方がハンパ無いのです。
日本で言う助監督さんなんですが、カメラはどうだ、照明は、美術は、メイクは、果てには監督は、と。
いきなり日本の撮影現場との違いに驚き。
日本では演出部のチーフ(いわゆる助監督さん)ではなく2ndの監督助手がやるのですが、
そもそもこちらではその役割が逆で。
撮影がスムーズに進むかどうかが決まるといっても過言ではない、
くらいの現場監督とでもいいましょうか、
日本での裏でうまくいくようスケジュールを組む神業師ともまた違います。
そして、ヘアメイクさんにも準備を急かすということにびっくり。
日本の現場じゃ考えられません。
日本の現場では、役者さんの側にいて、半ば俳優部の状況も把握しつつ、
逆にメイクさんの上がりを待つくらいなのに。。。
助監督も与えられた仕事(スケジュール通りしっかり撮影を行う)を遂行しているだけなので、
良い悪いではないんですが、合理的だなー、とリハーサルスタート。
他にも、翌日の撮影の詳細を記したCall Sheet(日本の香盤表といわれるもの)という予定表にも
誰が見ても分かるように、事細かく書かれていたり。
撮影シーンをどのようにカット割して、撮影の段取りを組むのかというShot Listなるものまであって、
全ての部署が誰に聞かなくても与えられた指示書をもとに仕事に取り組むのです。
などなど、新鮮な驚きが初日から盛りだくさんなのですが、
またおいおいご紹介していきたいと思います。
日本では映画の現場には、大小含めたくさん経験されている岳サンとも二人で驚きつつ、
しかし岳サンは、頭でっかちに日本式を押し通すことはなく、
郷に入れば郷に従えの精神で、ありのままの現実を受け入れて、取り入れて行く器の大きさ。
やっぱり岳サンに今回の役をやっていただけるのは、とても良かったと改めて感じるのです。
新しいことがやってきても恐れずに受け入れて、挑戦する、見習わねば。
一線で活躍するプロフェッショナルは違います。
撮影済み素材をどんどん取り込んで、整理している、
脚本&編集のジェフ・ミズシマ。
名前の通り、日系アメリカ人ですが、全く日本語は話せません。
どうやら続々あがってくるショットをニヤニヤ見てたので、思わず1枚。
まあ編集は映画の醍醐味ですからね。
ちなみに、ジェフ・ミズシマの監督デビュー作『Etienne!(エチエン!)』はこちら。
http://picturesdept.com/jp/titles/etienne/
iTunesで日本でもご覧になれますので、こちらからどうぞ。
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