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ベルリン映画祭開幕!

Thursday 10, February 2011

雪のないベルリンは何年ぶりでしょうか?
建物の中では暑いくらいの、穏やかなお天気の中、
ベルリン映画祭が開幕しました。
Berlinale-2007_200702DSC0723.jpg 
オープニングの今夜は、
ジョエル•コーエン、イーサン•コーエン監督最新作
『トゥルー•グリット』の上映があります。
バカでかい上映会場のチケットは早々に完売。
そりゃ、コーエン兄弟が舞台挨拶に立つとなれば当然と言えるでしょう。
いやぁ、やはり世界三大映画祭ともなるとスターが来ますね、スターが。
レッドカーペットとなれば、やっぱり一度は見てみたいものですよね。
でも大丈夫。ベルリン映画祭では、
公式上映作品のプレス•カンファレンス、レッド•カーペットの模様などの様子を
ライブ中継でネットでみる事ができます。
はっきし言って•••
現地には来ているものの、このメイン会場かほど近いところにいるものの•••
の私たちより、よっぽどライブストリーミングの方が、
映画祭の様子を間近にみる事ができます。
以前のブログで、ハリウッドが注目!と書きました
JCチャンダーもベルリン入り。
明日の朝(ベルリン現地時間)には、
記者会見とフォトコールの様子が中継される予定です。
ベルリン映画祭公式サイト 
ライブストリーミング日程
2/11(ベルリン現地時間)
Margin Call by JC Chandor
10:50 Photo-Call
11:00 Press Conference
Margin Call by JC Chandor
19:00 – 19:30 Red Carpet
ところで映画見本市、マーケットの方ですが、
いつになく閑散とした雰囲気。
特にアジアのバイヤーたちが軒並み不参加です。
初日だというのに、人通りが極端に少なく、
これじゃぁ、商売あがったりだ、と、
各国のセールスエージェントが口を揃えてヒマそうにしてました。
そんな中、私は積極的に買い付け情報を得ているわけではありませんが、
ポルトガルの映画で、ファドの名歌手、
アマリア•ロドリゲスの生涯を追った
DVDシリーズが売り出されていて
「日本じゃ公開されないと思うから、
 おねがーい、DVDを見せて〜」と
思わずおねだりしたくなる作品を発見しました。
しかしファドなど、コア層しか知らない音楽の映画なんて、
どう考えても採算が取れなさそう。
というわけで、
「マーケットの最終日に売れ残ってたら、いいこと教えてあげる」と
意味深な事を言って去ってきました。
ちょっと裏通りを歩けば、おばあちゃんが勝手口の軒先で、
七輪で豚肉を焼いているような港町リスボンで生まれたファドは、
どこか日本の演歌に通じる響きを含んだ
その土地から生まれた民謡のようなもので、
日本人の心にも十分に響くものがあるすてきな音楽です。
わざわざリスボンまで出かけていって、
アマリアの歌声を聴きにいく人は限られていると思いますが、
スクリーンで見ることができたら、世界は広くて狭いな、ということを
もっと身近に実感する事が出来ると思うのですよね。
そんな風に世界中の映画がもっと気軽に見れたらいいのにな、と思います。

しかし、今はそんなことよりも、時差ボケのせいで、
めっちゃ眠いのでした。