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ポン・ジュノがサンダンス審査員?!

Wedensday, January 12, 2011
20日からアメリカ・ユタ州で開催される
サンダンス映画祭のコンペ部門審査員に
ポン・ジュノ監督が選ばれているらしい、という噂。
というか、韓国国内では、映画祭側が正式に発表した、
という記事が出たらしい。
ポン・ジュノって誰さ?な人はココ

でも、サンダンスの公式ページを見ると、
まだJURYのところは、
「12月になったら、審査員を発表するから、また来てね」という文字のまま。
ポン・ジュノ監督は、前作『母なる証明』がアメリカ公開でも大ヒットとなり
ウォール・ストリート・ジャーナル紙が選ぶ
2010年のベスト10ムービーに 挙げられているので、
そんなポンさんが、アメリカのインディ映画のプレミアの場で
審査員をするというのも、もっとも、な感じがする。
サンダンス映画祭は、どちらかというと、
「北米市場から世界市場へ」という流れを
メインに睨んだ、インディ監督たちのお披露目の場となっている映画祭。
『インセプション』のクリス・ノーランも
『キル・ビル』のタランティーノも
『ノルウェイの森』のトラン・アン・ユンも
みーんな、ここから世界へ旅立った。
しかし、ザンネンながら、
普段から、そぉぉぉんなにアジアには興味がないご様子。
2年くらい前から、「日本映画セレクション担当ディレクター」が任命され
ある時期になるとお忍び的に日本へやってきて
それなりに話題になっている新作をチェックして帰るのだが、
それでも、このところ、なかなか日本映画は選ばれない。
この傾向は、日本映画だけでなく、
やはり「北米市場」をメインターゲットに据えているせいか、
アジアは全体的に弱い。
今年はマレーシアのLiew Seng-tat監督の『In What City Does It Live』が
アジア全域からたったの1本しか選ばれていないのだが、
これもサンダンスの脚本家養成コース、
Script Writer’s Labからの作品なので、
ハナから一歩リードの感アリ。
日本からは、過去に
北村龍平監督の『あずみ』
是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』
荻上直子監督『めがね』
北野武の『BROTHER』
塚本晋也監督の『鉄男』
などなどなどが、セレクトされていましたが
こうして並べてみると、
やっぱりサンダンス出身は、
その後、世界的に売れた作品が多いなあ。
ちなみに『冷たい熱帯魚』が話題沸騰中の園子温監督は、
初期作品『自転車吐息』が選出されていたんですよね。
早いですね。
そんなテイストのこのサンダンス映画祭、
特に英語映画のおもしろいのが毎年上映されているのですが、
昨今の洋画市場減退のせいで、
ほとんどサンダンスものは日本に入ってこなくなってしまいました。
サンダンスは何年か前のソルトレイク冬季オリンピックが開催された場所から
さらに山を登ったパークシティというところでやっているのですから、
とにかく、とにかく、寒いのですが、
ポンさんの登場で、アジアの熱風を送り込めたらいいですね。
サンダンス映画祭公式サイト (english)
※追記:
あとでこの日記を読みなおして気づいたのですが、
なぜか、一番の大物とも言える、北野武監督だけ「呼び捨て」。
世界のキタノを呼び捨て。
大物過ぎて、業界にいるとはいえ
私にとってはまるで他人だったからでしょうか?
去年のカンヌで青山監督にくっついていって、
タケシ監督と少しお話させてもらったのですが、
なんて、今さら、親しげに言ってもムダな抵抗ですね。
ON書きって素が出るわ〜。こわいわ〜。